京都府感染症情報センターからのコメント(2018年第3週:平成30年1月15日~21日) No.295
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
インフルエンザの報告数は今週急増し、定点あたり43.67件と警報レベルに入りました。南丹の57.89件を筆頭に府内全地域で定点あたり30件の警報レベルを超えています。京都市内でも北区と下京区を除くすべての区で警報レベルとなっています。地区を問わず感染が拡大していますので、予防を心がけてください。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は5.10件と横ばいです。京都市左京区では警報レベルが持続しています。
全数報告対象の感染症は結核が7件、レジオネラ症が1件、アメーバ赤痢・カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎・劇症型溶血性レンサ球菌感染症・梅毒と百日咳がそれぞれ1件報告されました。また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎が2件、眼科定点から流行性角結膜炎が6件報告されました。
第3週に入り、インフルエンザが全国的に大流行しています。感染者数は全国で第2週と比べて100万人以上増加し、京都府内の学級閉鎖数も延べ300件を超えています。ワクチンを接種した方も感染するリスクはあります。手洗い、うがいを徹底してください。また、ワクチン接種を行った場合、発熱などの症状が出にくいことがあります。
周囲にインフルエンザに感染した方がおられ、関節痛や呼吸器症状などが出た場合は早めに受診し検査をうけるようにしてください。
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