京都府感染症情報センターからのコメント(2017年第52週:12月25~31日) No.292
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
今週に入り府内でインフルエンザの流行がさらに拡大し、警報レベルとなっている地域がでてきています。山城南で定点あたり34.60件と警報レベルとなったことをはじめ、中丹西で19.80件、南丹で15.00件、乙訓で25.14件、山城北で26.29件と注意報レベルとなっています。京都市内でも西京区、南区、伏見区、東山区、山科区で注意報レベルとなっています。府下全体では定点当たり14.81件となっています。今後さらなる拡大が予想されます。各自予防対策につとめてください。
外出後の手洗いの励行、体調の悪いときは人混みを避け、マスクを着用してください。症状のある人は、他人にうつさないよう咳エチケットを守ってください。室内では室温の調節とともに、加湿器などを用いて湿度を50-60%に保つようにしましょう。過労や睡眠不足を避け、十分な栄養をとって免疫力を保つようにしてください。
感染性胃腸炎は定点あたり6.14件とやや減少しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの発生数は大きく変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が10件、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件報告されました。また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎が5件、眼科定点から流行性角結膜炎が4件報告されました。
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