京都府感染症情報センターからのコメント
(2018年第1週:平成30年1月1日~7日) No.293
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
インフルエンザの報告数は府全体では定点あたり13.82件とやや低下しました。しかし、山城南で定点あたり51.20件と大きく増加したことをはじめ、中丹西で24.20件、南丹で20.67件と増加しています。そのほか乙訓で11.71件、山城北で24.06件、丹後で14.67件と注意報レベルとなっています。京都市内でも南区、東山区、上京区で注意報レベルとなっています。
感染性胃腸炎は定点あたり2.17件とやや減少しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの発生数は大きく変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が3件、侵襲性髄膜炎菌感染症と侵襲性肺炎菌感染症がそれぞれ1件報告されました。また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎が2件、眼科定点から流行性角結膜炎が2件報告されました。
年が明けてややインフルエンザの報告数が減っていますが、地域によっては警報レベルが持続する、あるいは増加しているところもありますので、引き続き感染予防につとめてください。
また、マイコプラズマ肺炎やRSウイルス感染症など他の呼吸器疾患も増加する季節ですので、咳エチケットとともに、体調不良を自覚した際は医療機関を受診するようにしてください。
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