京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2018年第18週:平成30年4月30日~5月6日)No.310

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、2.97件と減少しました。その他の感染症の報告も先週までと比べて著変ありません。

全数報告対象の感染症は、結核が1件、レジオネラ症が2件、アメーバ赤痢が1件報告されました。また、基幹定点の報告として、細菌性髄膜炎が1件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が5件、流行性角結膜炎が6件報告されました。

沖縄県は麻疹の感染のピークは過ぎ、終息に向かいつつあるとしています。沖縄県内で、調査中も含めた検査診断例は5月9日の時点で95例と報告されており、予防接種を2回行った方にも感染者がでています。

また大型連休で多くの人が国内外で移動をしたことにより依然として感染拡大が懸念されます。

母子手帳などでワクチン接種歴がない、もしくは1回のみの方はワクチン接種を行い予防してください。非常に感染力が強いので、発熱に加えて特徴的な発疹が見られた際は周囲への感染に留意してすぐに医療機関を受診してください。

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/