京都府感染症情報センターからのコメント
(2018年第39週:平成30年9月24日~9月30日)No.331
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、2.58件、RSウイルス感染症は1.44件と減少しています。その他の感染症は先週までと比べて著変ありません。
全数報告対象の感染症は、結核が4件、A型肝炎が1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症と風しんがそれぞれ1件、百日咳が3件報告されました。また、基幹定点の報告として、細菌性髄膜炎が1件、流行性角結膜炎が13件報告されました。
風疹の報告が続いています。今週も1週間で新たに104人の新規風疹患者が報告され、今年の累積患者が770人になりました。1週間あたりの患者数は3週連続100人を超えています。東京都、千葉県、神奈川県などの首都圏での報告は依然多いですが、大阪でも13件の報告があり、京都府でも患者がみられています。他の呼吸器感染症が増加する時期でもあり、皮疹などがでていない段階では風疹と気づかないこともあります。妊婦に感染することによって引き起こされる先天性風疹症候群は命にかかわる疾患です。
ワクチンを接種したか記憶にない方は抗体価の確認をおすすめします。過去に感染したと思っている方も検査で確認することを検討してください。
京都府感染症情報センターホームページのアドレス