京都府感染症情報センターからのコメント
(2019年第22週:令和元年5月27日~令和元年6月2日)No.364
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
感染性胃腸炎は、定点あたり5.87件と減少しました。伝染性紅斑は、先週に引き続き、乙訓、京都市左京区、右京区、南区、伏見区で警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が7件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症と百日咳がそれぞれ2件、麻しんが 1件報告されました。
また、基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎と無菌性髄膜炎がそれぞれ1件報告されました。眼科定点の報告として流行性角結膜炎が6件報告されました。
麻疹と風疹の報告数が増加しています。国立感染症研究所は麻疹の報告数が566人となり、すでに昨年1年間の2倍を超えたと発表しました。大阪が142人と最も多く、東京、三重、神奈川、愛知と続いています。東南アジアと同じタイプの遺伝子が検出されており渡航者から広がり国内に定着しつつあると危惧されています。風疹も5月26日までの1週間で全国で44人の患者が報告されており、昨年からの流行が続いています。
ワクチン接種に加え、疑わしい症状が見られた際はすぐに医療機関を受診し感染拡大防止につとめてください。
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