京都府感染症情報センターからのコメント
(2019年第29週:令和元年7月15日~令和元年7月21日)No.371
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
手足口病は、先週よりさらに減少し定点あたり6.66件と報告されましたが、府全体としては依然、警報レベルにあります。地域ごとに見ると、丹後、京都市北区、下京区以外のすべての地域で警報レベルとなっています。伝染性紅斑は、引き続き乙訓、京都市左京区、上京区、南区、伏見区で警報レベルとなっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が、中丹西で引き続き警報レベルとなっています。京都市右京区では、水痘が警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が7件、腸管出血性大腸菌感染症が6件、E型肝炎が1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・劇症型溶血性レンサ球菌感染症とバンコマイシン耐性腸球菌感染症がそれぞれ1件、百日咳が2件報告されました。また、基幹定点から無菌性髄膜炎が4件、マイコプラズマ肺炎が1件、眼科定点から流行性角結膜炎が1件報告されました。
7月23日京都府全地域において食中毒注意報が発令されました。高温多湿の気候が続いており食中毒が発生しやすい環境となっています。食中毒の原因となる菌を増加させないよう、手洗い、低温管理、消毒、加熱調理を心がけてください。特に大腸菌は少量の菌で食中毒の原因となりますので十分注意してください。
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