京都府感染症情報センターからのコメント
(2019年第47週:令和元年11月18日~令和元年11月24日)No.389
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
感染性胃腸炎が定点あたり2.86件、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が1.79件と増加しています。インフルエンザは、定点あたり1.64件と増加しています。その他の感染症の報告数に大きな変化はありません。中丹西でのA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は、定点あたり4.67件と低下しましたが、依然警報レベルとなっています。また、中丹東、乙訓、京都市左京区で水痘が警報レベル、京都市伏見区で注意報レベルとなっています。京都市南区での伝染性紅斑は、定点あたり1.67件と今週も警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が9件、レジオネラ症が2件、アメーバ赤痢・急性弛緩性麻痺・後天性免疫不全症候群と梅毒がそれぞれ1件、百日咳が6件報告されました。基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が6件報告されました。また眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が3件報告されました。
京都府内の定点あたりのインフルエンザ報告数が1.64件となり、流行期に入りました。地域別では中丹西の9.60件を筆頭に、中丹東、南丹、乙訓、山城北、山城南で流行レベル(基準:1.00件)を超えています。京都市内でも中京区、東山区、山科区、南区、右京区で流行レベルを超えました。第47週での流行期入りは例年より数週間から1か月ほど早くなっています。すでに京都市を除く府内での学級閉鎖等は累計11校となっています。今後ますますの流行が危惧されます。
インフルエンザは飛沫、接触感染で伝播します。飛沫感染対策としての咳エチケット(咳をしている人がマスクをすることが大切です。)、接触感染対策としての手洗い等を徹底してください。
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