京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2020年第1週:令和元年12月30日~令和2年1月5日

2020年第2週:令和2年1月6日~令和2年1月12日)No.394

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

インフルエンザは定点あたり16.75件、感染性胃腸炎は定点あたり4.05件報告されています。その他の感染症の報告数に大きな変化はありません。インフルエンザは、南丹、山城南及び京都市南区で警報レベルとなっており、その他、中丹東及び京都市北区を除くすべての地域で注意報レベルとなっています。中丹西でA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が警報レベルとなっています。水痘が丹後と京都市南区、西京区で注意報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が9件、日本紅斑熱とレジオネラ症が1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症と百日咳が1件、侵襲性肺炎球菌感染症が8件報告されました。基幹定点からマイコプラズマ肺炎が3件、眼科定点から流行性角結膜炎が9件報告されました。

中華人民共和国湖北省武漢市において、昨年12月以降新型コロナウイルス関連肺炎の発生が報告されています。現時点では、限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できませんが、持続的なヒトからヒトへの感染の証拠はありません。本疾患に限らず、風邪やインフルエンザ予防のためにも咳エチケットや手洗い、うがい等感染対策を行うことが重要です。発熱と呼吸器症状を訴える患者さんに対しては、武漢市への渡航歴や感染が疑われる方との接触例を聴取するなどスクリーニング、感染対策をお願いします。厚労省、国立感染症研究所のホームページも参考にしてください。

・厚生労働省「感染症情報」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html

・国立感染症研究所「コロナウイルスに関する解説及び中国で報告されている原因不明の肺炎に関連する情報」

https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-corona/9305-corona.html

・京都府「感染症緊急情報」

http://www.pref.kyoto.jp/kentai/260903kansenkinkyuu.html

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/