京都府感染症情報センターからのコメント
(2020年第8週:令和2年2月17日~令和2年2月23日)No.400
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
インフルエンザは定点あたり6.92件、その他の感染症の報告数に大きな変化はありません。インフルエンザは、南丹、乙訓、山城北、京都市伏見区で注意報レベルとなっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が中丹西、京都市右京区で引き続き警報レベルとなっています。水痘が乙訓で注意報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が4件、レジオネラ症が1件報告されました。基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が11件報告されました。また眼科定点の報告として流行性角結膜炎が2件報告されました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数は、日本で 167例の報告があります(2020年2月27日現在)。日本においても新型コロナウイルスに関連し、死亡した症例の報告が2例ありました。現在国内の複数地域で、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域では小規模な患者集団が把握されています。
今後の流行の拡大を抑制するためには、正しい感染拡大防止対策を取ることが重要です。風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要であり、風邪症状があるときは外出を控えましょう。
「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599698.pdf
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