京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2022年第26週:令和4年6月27日~令和4年7月3日)No.523

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

令和4年第26週の報告です。
全数報告から結核が9件、腸管出血性大腸菌感染症とデング熱が各1件、レジオネラ症が3件、アメーバ赤痢・梅毒が各1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件報告されました。
定点報告では、咽頭結膜熱の警報が京都市右京区と乙訓で継続中、RSウイルス感染症も微増が続いています。その他疾患は大きな変動はありません。眼科定点は流行性角結膜炎の報告が1件、基幹定点の報告はありません。

サル痘の感染陽性確認数は引き続き増加しています。7月6日午後12時現在サル痘新規陽性者数は世界5949名(先週比1.42)、英国1351名(1.26)、スペイン1256名(1.71)、ドイツ1242名(1.48)、フランス498名(1.42) 、ポルトガル415名(1.14)、オランダ352名(1.37)、イタリア233名(1.47)、ベルギー169名(1.46)、スイス115名(1.69)であり(欧州CDC)、カナダ358名(1.05)(カナダ政府HP)、 米国605名(2.13)(米国CDC)でした。
6月29日報告数は、総数4178名、上位から英国1076名、ドイツ838名、スペイン736名、ポルトガル365名、フランス350名、カナダ342名、米国284名、オランダ258名であり、総数では一週間内に1.4倍となりました。2022年4月17日のデータの解析(5266名の確定診断例)では、年齢層では31才-40才が42%と最も多く、男性が99.6%を占めており、HIV感染患者ではHIV陽性者が40%でした。また、96.1%で皮疹が認められ、発熱、倦怠感、筋肉痛、吐気、下痢、寒気、咽頭痛、頭痛といった症状は69%で認めました。死亡例はなく、15名の医療従事者感染例について感染経路は不明です。

新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については こちらをご覧ください

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/