京都府感染症情報センターからの最新情報

京都府感染症情報センターからの最新情報
(2025年第8週:令和7年2月17日~令和7年2月23日)No.660
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生 今週のコメント:2025年第8週の報告です。
感染性胃腸炎が少しずつ増加を続けています。京都市南区では20.00に増え、警報レベルになりました。山城北の咽頭結膜熱・京都市右京区のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎・京都市南区の伝染性紅斑は引き続き警報レベルです。そのほか、水痘は乙訓でと流行発生注意報の基準値。
眼科定点は流行性角結膜炎が3件、基幹定点はマイコプラズマ肺炎が6件・クラミジア肺炎が1件報告されました。
全数報告対象疾患は、結核が6件、E型肝炎とアメーバ赤痢はそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒はそれぞれ3件、百日咳は6件報告されました。
感染性胃腸炎の京都府の定点当たりの疾患数は6.78と昨年の最多(6.42, 第21週)を上回りました。感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌が原因で嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こす病気です。今の時期は、ノロウイルスやロタウイルスなどによるウイルス性胃腸炎が多く見られます。感染を防ぐためには、食事の前やトイレの後などにこまめで丁寧な手洗いをすることが大切です。食品の十分な加熱(85度~90度で90秒以上)や調理器具の衛生管理も重要です。どちらのウイルスもアルコール消毒の効果は薄いとされていますので、家庭内で感染者が出た場合、嘔吐物や便の処理は手袋やマスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)で消毒してください。感染した場合は水分補給をこまめに行い、脱水を防ぎましょう。ウイルス性胃腸炎の場合は特異的な治療法はなく、症状に応じて整腸剤や制吐剤、水分補給目的の点滴などの対処療法がおこなわれます。特に乳幼児や高齢者では脱水症が懸念されますので、飲んでも吐いてしまうなどの状態が続く場合は早めに医療機関を受診してください。なお、乳幼児を中心に流行するロタウイルスに対しては予防のためのワクチンがあります(2020年10月から定期接種)。生後15週以降の初回接種は、安全性の観点から推奨されていないため、接種を検討している方はそれまでに受けましょう。
ノロウイルスについてより詳しく知りたい方はこちらのページもご覧ください。
・これだけは知っておきたいノロウイルス感染症の知識 | 京都府
・感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について|厚生労働省
京都府感染症情報センターホームページのアドレス:http://www.pref.kyoto.jp/idsc/
→ファイルにて確認いただけます。2025年第8週:令和7年2月17日~令和7年2月23日、京都府感染症情報センターからのコメント、No.660