京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2018年第32週:平成30年8月13日~8月19日)No.325

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、2.05件とさらに減少しました。手足口病は定点あたり0.55件と減少していますが、京都市伏見区では警報レベルが続いています。その他の感染症は先週までと比べて著変ありません。

全数報告対象の感染症は、結核が3件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、E型肝炎が1件、アメーバ赤痢と劇症型溶血性レンサ球菌感染症がそれぞれ1件、百日咳が3件報告されました。また、基幹定点の報告として、流行性角結膜炎が3件報告されました。

今週も腸管出血性大腸菌感染症、E型肝炎、アメーバ赤痢と食事摂取にかかわる感染症の報告が続いています。そのほかにもカンピロバクター感染症など食中毒の原因となる疾患の報告もみられます。

調理器具の消毒・手入れなどの衛生に留意することが食中毒の予防に重要です。また食事前の手洗いを十分に行うことでヒトからヒトへの2次感染を予防してください。

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/