京都府感染症情報センターからのコメント
(2018年第38週:平成30年9月17日~9月23日)No.330
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、2.96件、RSウイルス感染症は2.03件とやや減少しています。その他の感染症は先週までと比べて著変ありません。
全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、レジオネラ症が3件、ウイルス性肝炎・カルバペネム耐性腸内細菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症と水痘(入院例)がそれぞれ1件、後天性免疫不全症候群・百日咳がそれぞれ2件報告されました。また、基幹定点の報告として、流行性角結膜炎が13件報告されました。
風疹の報告が続いています。国立感染症研究所は9月16日までの1週間で127人の新規風疹患者が報告され、今年の累積患者が642人になったと発表しました。すでに昨年1年間の6.9倍となっています。東京都、千葉県、神奈川県などの首都圏での報告が多いですが、愛知県や静岡県など関東地方以外でも報告がされています。風疹感染初期はかぜなどの症状に似ており、気づかないまま感染を広げてしまうことがあります。
風疹は予防可能な疾患ですので、ワクチン接種をされていない方はぜひ検討してください。
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