京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2019年第5週:平成31年1月28日~平成31年2月3日)No.348

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

インフルエンザの報告数は定点あたり37.73件と今週もやや減少傾向です。依然府内の全地域において引き続き警報レベルとなっており、引き続き感染予防に留意してください。

全数報告対象の感染症は、結核が5件、日本紅斑熱とレジオネラ症がそれぞれ1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・劇症型溶血性レンサ球菌感染症・風しんと麻しんがそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が3件、百日咳が5件報告されました。また、基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が1件、眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が1件報告されました。

2018年に2917人が報告された風疹患者ですが、2019年も1月27日までに280人が報告されており勢いは収まっていません。風疹の流行予防には、社会全体の抗体保有率がおおむね85%を超える必要がありますが、現在39-56歳の男性の保有率は80%以下となっています。この世代の男性の抗体保有率を上げるため、厚労省は2022年3月までにこれらの男性の抗体検査をワクチン接種の費用を原則無料とすることを決定しました。先天性風疹症候群の予防のためにも対象となる方はこの機会にぜひ抗体の有無の確認を行ってください。

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/