京都府感染症情報センターからのコメント
(2019年第16週:平成31年4月15日~平成31年4月21日)No.359
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
感染性胃腸炎が定点あたり7.90件と増加しています。インフルエンザが定点あたり2.97件と増加しています。その他の感染症は大きな変化はありません。乙訓と京都市右京区での伝染性紅斑は、今週も引き続き警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、劇症型溶血性レンサ球菌感染症・後天性免疫不全症候群と百日咳がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件報告されました。
また、基幹定点の報告として細菌性髄膜炎が1件、マイコプラズマ肺炎が2件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が22件報告されました。眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が9件報告されました。
インフルエンザの報告が微増しています。京都府では374人、全国では12613人が新たにインフルエンザと診断されました。B型が多いようですが、通常の流行時期ではないこの時期に患者数が増加している理由ははっきりとわかっていません。ゴールデンウィークで人の移動が多くなり感染の拡大の危険もあります。人混みへお出かけの際はうがい、手洗いによる予防に努めてください。
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