京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント(2017年第49週:12月4~10日) No.289

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

感染性胃腸炎は今週も引き続き増加し、定点あたり7.59件となっています。京都市左京区では定点当たり34.25件と先週に続き警報レベルとなっています。

インフルエンザの報告が定点あたり2.02件となり、流行期になりました。流行期に入る時期は例年とほぼ変わりません。地域別では乙訓の5.71件を筆頭に中丹東を除く全地域で流行レベルを超えています。

今週から京都府においてもインフルエンザの流行期に入り、今後ますます発生数の増加が予想されます。感染の広がりを防ぐため、外出後は手洗い、うがいを行いましょう。外出時はマスクを着用し、室内では加湿器を用いるなどして適切な湿度を保ってください。

全数報告対象の感染症は結核が19件、アメーバ赤痢が1件報告されました。また、眼科定点から流行性角結膜炎が10件報告されました。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの発生数は大きく変化はありません。

気温の低下にともない呼吸器疾患、感染性胃腸炎ともにリスクが増加しますので、過労や睡眠不足をさけて十分な休養をとるように心がけてください。

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/