11月18日

本日の欠席数は、16名です。
たんぽぽ1名、ばら1名、こすもす1名、ふじ4名、ゆり2名、ちゅうりっぷ2名、うめ2名、もみじ1名、うさぎ2名です。
風邪、熱、溶連菌です。
朝夕の気温も低くなり、週明けから欠席数が増えております。より一層の手洗い、うがいでの予防が、必要な時期となりました。

京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2019年第44週:令和元年10月28日~令和元年11月3日)No.386

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

感染性胃腸炎は、定点あたり2.46件と増加しています。伝染性紅斑は、京都市左京区、南区で警報レベルとなっています。その他の感染症に大きな変化はありません。全数報告対象の感染症は、結核が13件、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症と百日咳がそれぞれ2件報告されました。また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が2件報告されました。眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が8件報告されました。

今年度は、マダニが媒介する感染症が全国的に多く発生しています。重症熱性血小板減少症候群は、2011年に特定されたSFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気で、発熱や消化器症状、血小板減少による出血傾向などを発症し、重症化することもあります。国内では2013年1月に初めて感染が確認され以後、西日本を中心に報告があります。SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染し、致死率は6.3-30%と報告されています。マダニは屋外に生息しており、家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。抗ウイルス薬やワクチンはありませんので、草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないことなど、マダニに咬まれないよう予防することが重要です。森林や草地などから戻ったら、特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部などをチェックし、もし吸血中のマダニに気がついた場合は、自分でとらず医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/

京都府感染症情報センターからの情報

京都府感染症情報センターからのコメント

(2019年第43週:令和元年10月21日~令和元年10月27日)No.385

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

感染性胃腸炎は、定点あたり1.99件とさらに減少しています。伝染性紅斑は、京都市南区で警報レベルとなっています。水痘が京都市山科区、伏見区で注意報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が9件、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症、侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件、百日咳が5件報告されました。また、基幹定点の報告として無菌性髄膜炎が1件、マイコプラズマ肺炎が5件報告されました。

CRE感染症は、グラム陰性菌による感染症の治療において重要な抗菌薬であるメロペネムなどのカルバペネム系抗菌薬等に対して耐性を示す腸内細菌科細菌による感染症の総称です。主に感染防御機能の低下した患者や外科手術後の患者、抗菌薬を長期にわたって使用している患者などに感染症を起こします。肺炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、敗血症、髄膜炎、その他多様な感染症を起こし、しばしば院内感染の原因となるほか、時に健常者に感染症を起こすこともあります。また無症状で腸管等に保菌されることもあります。CRE感染症は2014年9月19日より5類全数把握疾患に追加され、発症者のみが届出対象となっています。

CRE感染症をはじめとする耐性菌の増加は、抗菌薬の不適切な使用が原因となっており、近年その問題が提起されています。耐性菌の発生を防ぐためには、耐性菌の発生状況や抗菌薬の使用状況のサーベイランスとそれに基づくリスク評価、適切な感染管理等が重要であるとともに、府民のみなさんの御理解が不可欠です。医療機関で処方された抗菌薬の服用を中断すると耐性菌の発生を招きます。症状がなくなっても最後まできちんと飲みきりましょう。

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/