京都府感染症情報センターからの報告

京都府感染症情報センターからのコメント

(2022年第33週:令和4年8月15日~令和4年8月21日)No.530

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

令和4年第33週の報告です。

今週もお盆休みの影響もあって全体的に報告は減少しています。全数報告で結核 7件、腸管出血性大腸菌感染症 1件、梅毒 が2件 報告されています。

 

今回は中国で発見された新種のウイルスについて紹介します。

中国東部で新種の人畜共通感染のウイルスが発見され、住民ら35人の感染が明らかになった。(The New England Journal of Medicine, DOI: 10.1056/NEJMc2202705) Mallapaty S. Nature 2022-08-11.(https://www.nature.com/articles/d41586-022-02175-z)

この原因病原体は、狼牙へニパウイルス(LayV)であるが、山東省と河南省で発見された。感染者の多くは発熱や倦怠感、咳といった症状を示している。狼牙へニパウイルスは、動物から人に感染するヘニパウイルスの一種であり、一般的に、トガリネズミのほか、コウモリやげっ歯類からも検出される。 人から人に感染するかは明らかになっていない。 一部の人畜共通感染症は、死に至る場合もある。アジアで広がっているニパウイルス(ニパウイルス感染症とは (niid.go.jp))や、オーストラリアで馬から発見されたヘンドラウイルスなどである。(ヘンドラウイルス感染症|厚生労働省 (mhlw.go.jp))。 米国疾病対策センター(CDC)によると、新興感染症の4分の3は、動物から人への感染によるものだと推測される。国連は、環境破壊や気候変動によって人畜共通感染が増加してくると警告している。我が国では、熱帯地域での感染症の北上についても留意すべきである。

 

新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については こちらをご覧ください

 

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/