京都府感染症情報センターからのコメント(2017年第50週:12月11~17日) No.290
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
今週も、感染性胃腸炎とインフルエンザの報告数が増加しています。
感染性胃腸炎は定点あたり8.62件となり、京都市左京区では定点当たり36.75件と先週からさらに増加して警報レベルとなっています。インフルエンザは定点当たり4.97件と増加し、乙訓では17.29件と注意報レベルとなっています。
A群溶血レンサ球菌咽頭炎、手足口病、RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの発生数は大きく変化はありません。
全数報告対象の感染症は結核が10件、急性脳炎・侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件 報告されました。また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎が2件、眼科定点から流行性角結膜炎が7件報告されました。
今週、府内ではじめてインフルエンザが注意報レベルに達する地域がでました。例年1月に警報レベルとなることが多く、今後感染の拡大が予想されます。
今週、学級閉鎖が乙訓、山城北、南丹で15件出ています。人混みへの外出の機会が増える時期かと思いますので、引き続き、手洗い・マスク等の予防行動を励行してください。高齢者が感染すると重症化する危険がありますので、訪問などされる際は症状がないか確認し、疑わしい場合は自粛しましょう。
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