京都府感染症情報センターからのコメント
(2022年第24週:令和4年6月13日~令和4年6月19日)No.521
京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生
令和4年第24週の報告です。
定点報告疾患は、引き続き今週も咽頭結膜熱が京都市右京区と乙訓で警報が出ています。その他の疾患には大きな変動はありません。基幹定点から細菌性髄膜炎と無菌性髄膜炎 がそれぞれ1件報告されました。眼科定点疾患は報告されていません。
全数報告では結核が7件、腸管出血性大腸菌感染症とカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が各2件、ウイルス性肝炎が1件、梅毒が5件報告されました。
サル痘については、本邦では確認されていませんが、全世界で増加傾向となっており、41ヶ国特にヨーロッパ地域での感染が拡大しています。6月21日時点でのCDCからの報告(U.S. Monkeypox Outbreak 2022: Situation Summary, https://www.cdc.gov/poxvirus/monkeypox)では英国で793名、スペイン497名、ドイツ469名、ポルトガル304名、フランス277名、カナダ210名、米国141名であり、総数3098名が確認されています。各国の規制緩和に伴い、更に拡大することも予測され、注意が必要です。
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