京都府感染症情報センターからの最新情報

京都府感染症情報センターからの最新情報

(2022年第44週:令和4年10月31日~令和4年11月6日)No.541

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第44週の報告です。

今週も定点・全数報告とも大きな変動はありません。

全数報告は結核 3件、腸管出血性大腸菌感染症 2件、オウム病 1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 2件、急性脳炎 1件、梅毒 3件の報告がありました。

定点報告のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が京都市 右京区で、手足口病が京都市 伏見区と乙訓で引き続き警報レベルです。眼科定点は流行性角結膜炎が2件報告されました。

 

新型コロナウイルス感染症の陽性者が全国的にも増加しており、第8波の入り口ではないかと指摘されています。また冬は通常の風邪(普通感冒)も増加する上に、今年はインフルエンザとの同時流行も懸念されています。

そこでインフルエンザ、普通感冒、新型コロナウイルスの鑑別点についてまとめました。こちらをご覧下さい。

 

 

新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については、 こちらをご覧ください

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/

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(2022年第43週:令和4年10月24日~令和4年10月30日)No.540

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第43週の報告です。

今週は定点・全数報告とも大きな変動はありません。

京都市 右京区のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と京都市 伏見区・乙訓の手足口病の警報は継続ですが、京都市 西京区と南丹の手足口病の警報は解除されました。眼科定点では流行性角結膜炎の報告が2件、基幹定点の報告はありません。

全数報告は2類 結核が2件、3類 腸管出血性大腸菌感染症・4類 レジオネラ症が各1件、5類のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症・劇症型溶血性レンサ球菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が各1件報告されました。

 

 

新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については、 こちらをご覧ください

京都府感染症情報センターホームページのアドレス

http://www.pref.kyoto.jp/idsc/

京都府感染症情報センターからの最新情報

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(2022年第42週:令和4年10月17日~令和4年10月23日)No.539

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第42週の報告です。

今週の定点報告はわずかに増加に転じました。京都市 伏見区で手足口病が新たに警報レベルになったほか、京都市 西京区・乙訓・南丹の警報も継続。京都市 右京区のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の警報も継続しています。眼科定点は流行性角結膜炎が2件報告されました。基幹定点の報告はありません。

全数報告は結核が4件、腸管出血性大腸菌感染症が3件、レジオネラ症が1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が2件、侵襲性肺炎球菌感染症が3件、梅毒が1件報告されました。

 

 

「新型コロナウイルス感染症」の京都府内での発生状況についてはこちらをご覧ください

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http://www.pref.kyoto.jp/idsc/

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(2022年第41週:令和4年10月10日~令和4年10月16日)No.538

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第41週の報告です。

定点報告・全数報告ともに報告数は全体に減少しています。しかし、定点報告は京都市 西京区・乙訓・南丹で手足口病の警報が、京都市 右京区でA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の警報が今週も継続して発令されています。眼科定点は流行性角結膜炎 1件、全数報告は結核 3件・梅毒 2件の報告がありました。

 

 

第40週でジアルジア症が報告されています。

こちらにジアルジア症の詳細をまとめましたのでご覧下さい。

「新型コロナウイルス感染症」の京都府内での発生状況についてはこちらをご覧ください

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(2022年第40週:令和4年10月3日~令和4年10月9日)No.537

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第40週の報告です。

定点報告は手足口病が再び増加。京都市 西京区と乙訓の警報レベルが継続している他、新たに南丹が警報レベルとなりました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も増加し、京都市 右京区では警報が発令されました。眼科定点・基幹定点の報告はありません。

全数報告は2類の結核が2件、3類の腸管出血性大腸菌感染症が1件、5類のジアルジア症と侵襲性肺炎球菌感染症が各1件、梅毒が2件報告されています。

 

 

第39週で京都府では5年ぶりとなるレプトスピラ症が報告されています。

こちらにレプトスピラ症の詳細をまとめましたのでご覧下さい。

「新型コロナウイルス感染症」の京都府内での発生状況についてはこちらをご覧ください

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(2022年第39週:令和4年9月26日~令和4年10月2日)No.536

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第39週の報告です。

定点報告の手足口病の報告数は京都府全体では少し減少し、京都市左京区の警報も解除になりました。しかし京都市西京区と乙訓の報告数は6.00・6.25と今週も警報レベルです。その他疾患は大きな変動はありません。基幹定点で無菌性髄膜炎の報告が1件ありました

全数報告は2類 結核と3類 腸管出血性大腸菌感染症が各3件、4類 日本紅斑熱が2件・レジオネラ症とレプトスピラ症が各1件、5類 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が1件・梅毒が3件報告されました。

 

 

府内ではほぼ毎週「結核」の発生が報告されています。結核について増加の背景や現在の治療法に関するまとめが報告されていました(こちらをご覧下さい)。

「新型コロナウイルス感染症」の京都府内での発生状況についてはこちらをご覧ください

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(2022年第37週:令和4年9月12日~令和4年9月18日)No.534

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第37週の報告です。

全数報告では結核が3件、腸管出血性大腸菌感染症・マラリア・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症と侵襲性肺炎球菌感染症が各1件、梅毒が 2件報告されました。

定点報告は、先週まで微増が続いていた手足口病と感染性胃腸炎ですがどちらも減少しました。しかし、先週に京都市 左京区で発令された手足口病の警報は未だ継続中です。その他の疾患には大きな変動はありません。眼科定点で流行性角結膜炎 4件、基幹定点でクラミジア肺炎 1件が報告されました。

 

 

京都府内で腸管出血性大腸菌による食中毒が発生し、大きなニュースとなっております。

今回は食中毒の原因とその対策についてまとめましたのでこちらをご覧下さい。

 

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(2022年第36週:令和4年9月5日~令和4年9月11日)No.533

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

今週のコメント:

令和4年第36週の報告です。

一時増加を続けていたRSウイルスですが5週連続で減少しています。反対に手足口病・感染性胃腸炎は今週も微増、手足口病は京都市 左京区で新たに警報が発令されました。眼科定点・基幹定点はともに報告ありません。

全数報告は結核が3件、梅毒が2件、百日咳が1件報告されました。

 

 

 

手足口病について詳しく解説していますのでご覧ください。手足口病について

新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については こちらをご覧ください

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京都府感染症情報センターからのコメント

(2022年第35週:令和4年8月29日~令和4年9月4日)No.532

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

令和4年第35週の報告です。

定点報告は今週も全体に少なめですが、手足口病・感染性胃腸炎が徐々に増えてきました。また、京都市 右京区では水痘の流行発生の注意報が出ています。眼科定点は流行性角結膜炎が2件報告されました。全数報告は結核が3件、腸管出血性大腸菌感染症・レジオネラ症・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症・播種性クリプトコックス症が各1件、梅毒が2件報告されています。

 

今年の冬は新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行が警戒されています。こちらに詳しくまとめましたのでご覧下さい。

 

新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については こちらをご覧ください

 

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京都府感染症情報センターからの報告

京都府感染症情報センターからのコメント

(2022年第33週:令和4年8月15日~令和4年8月21日)No.530

 

京都小児重症患者診療情報システム管理部 長村敏生

 

令和4年第33週の報告です。

今週もお盆休みの影響もあって全体的に報告は減少しています。全数報告で結核 7件、腸管出血性大腸菌感染症 1件、梅毒 が2件 報告されています。

 

今回は中国で発見された新種のウイルスについて紹介します。

中国東部で新種の人畜共通感染のウイルスが発見され、住民ら35人の感染が明らかになった。(The New England Journal of Medicine, DOI: 10.1056/NEJMc2202705) Mallapaty S. Nature 2022-08-11.(https://www.nature.com/articles/d41586-022-02175-z)

この原因病原体は、狼牙へニパウイルス(LayV)であるが、山東省と河南省で発見された。感染者の多くは発熱や倦怠感、咳といった症状を示している。狼牙へニパウイルスは、動物から人に感染するヘニパウイルスの一種であり、一般的に、トガリネズミのほか、コウモリやげっ歯類からも検出される。 人から人に感染するかは明らかになっていない。 一部の人畜共通感染症は、死に至る場合もある。アジアで広がっているニパウイルス(ニパウイルス感染症とは (niid.go.jp))や、オーストラリアで馬から発見されたヘンドラウイルスなどである。(ヘンドラウイルス感染症|厚生労働省 (mhlw.go.jp))。 米国疾病対策センター(CDC)によると、新興感染症の4分の3は、動物から人への感染によるものだと推測される。国連は、環境破壊や気候変動によって人畜共通感染が増加してくると警告している。我が国では、熱帯地域での感染症の北上についても留意すべきである。

 

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